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オーガニック先進国のアメリカのオーガニック基準。
アメリカのオーガニック定義の基準は1990年にアメリカ農務省が適応するための"Organic Foods Production Act" (OFPA)に記載されています。農務省の機関の農業販売促進サービスというAMS機関の全国オーガニックプログラム(NOP)の基準が現在適応され、オーガニック食品を厳密に選定しています。
つまり、政府認定の査察を通ったもののみがオーガニックという名前を商品に適用させることができるというわけです。また、オーガニック農産物を加工する段階においても、その加工業者がオーガニックという政府認定を受けられない限り、オーガニック製品とはみとめられないということになります。
これは食肉に関しては、やはり、化学肥料などをその飼育過程でしようしていないことが前提となります。
禁止されている事項の一部ですが、たとえば
・ 遺伝子組み換え
・電離放射線
・下水使用
・ 合成物質
・ 殺虫剤・石油を使用した科学肥料
・下水汚泥を使用した肥料
・ 抗生物質
・成長ホルモン
つまり、オーガニックというのは単に、その原料のみではなくて、その加工や輸送にまで関わる処理すべてを含んでいることがわかります。
これは世界でもより厳しい基準といえます。
WSDA ワシントン州農務局 (PDF)
National Organic Program (NOP)
www.ams.usda.gov/nop/
米国農務省の機関でオーガニック基準委員会(NOSB)とともに基準を制定しオーガニック食品認定プログラムを運営している。
米国オーガニック基準委員会(NOSB)
www.ams.usda.gov/nosb/
米国農務省 USDA (United States Department of Agriculture)
www.usda.gov
農業販売促進サービス AMS (Agricultural Marketing Service)
www.ams.usda.gov
米国農務省の機関で日本の日本農林規格(JAS規格)に相当するとされる。
Organic Trade Association
www.ota.com
北米のオーガニック食品産業団体。
Organic Trade Services
www.organicts.com
オーガニック食品産業の窓口ともいえ、最新の業界ニュースを入手することができる。
アメリカ=オーガニック先進国のようなイメージがあるにもかかわらず、ギャップがあることに気づいたのは旅行をしていたときでした。
アメリカの貧富の差は有名ですが、アメリカの食文化もまた富の差によってかなり違ってくるのです。意識が高いのは概して中流から上流層、意識の低い層はやはり低収入層というのはぬぐえません。
また、田舎と都会の差も多少なりとあるようです。
オーガニックと言うのはまだまだ一般人には高いものというイメージがあるようで、スーパーにも置いてないことが多いです。
オーストリアに関しては、Billaというスーパーチェーン店には必ず、Bioとかかれた有機野菜のコーナーがあり、有機食品が多くみつかります。
アメリカは、オーガニック専門店にいけばあるのですが、そうではない店とのギャップがかなりあるようです。
これは人々の意識の差をあらわしているのかもしれません。
興味のある層はそういうオーガニックショップを専門に買い物をするのでしょうが、無頓着な層は、オーガニックとまったくかかわりがないように感じました。
また、密集地域では感じられやすい公害などが、国土が広いため身近に感じられないということも関係しているのか、アメリカの中都市では、ごみも分別されず、燃えないごみの排出量もかなり多いのです。
ファーストフードがやはり多く占める中、自然にごみの量も多くなるのでしょうが、以外に添加物にも無関心だったりして、そのギャップには驚きます。
ヨーロッパ、特にドイツは、分別ごみも4つのゴミ箱(生ごみ、紙、燃えないごみ、再生紙用、びんや缶など)に分かれていたりするほど神経質なので、アメリカの国家レベルでのオーガニック先進国である部分とのギャップが非常に強い印象を与えました。
アメリカ人は、本当にオーガニック志向なのでしょうか?
確かにオーガニック食品の売れ行きは爆発的に増えています。
ウォルマートでさえ、2006年からオーガニック食品事業を展開。
オーガニックマーケットは拡大し続けています。
スーパーや自然食品系の店でも確かに野菜から香辛料、シリアル、ソースなどありとあらゆる食品がオーガニックとして売られています。
しかしまだまだ一般のひとびとにはオーガニックは高いというイメージが強く、健康に問題のないひとや意識の低い人たちは、購入を控えているのが現実です。
自然や公害が身近に感じられない限り、また、一割以上も値段に差があるのであれば、低所得層には大きな負担となるオーガニックはやはり特定層以外はアメリカにおいて浸透していかないのではないかと思ってしまいます。
ローカルフードと言うのは地産地消の動きですが、アメリカのウィスコンシン、マディソンの記事をよんだことがあり、それをご紹介したいと思います。
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2006/03/post_758.html
大規模なファーマーズマーケットやその他のレストランなどで、ローカルなものをサポートする体制ができていて、地元の野菜や肉を中心にサーブするレストランも大成功だとか。
「ローカルなもので安全で、新鮮で、おいしいものを食べようと言う意識が高いポピュレーションが確実に育っているというのが印象です」という意見は非常に面白い発言だと思います。
オーガニックにこだわるだけではなく、より新鮮でいいものを、という動きはさらにオーガニックから発展した考え方だと思うのです。
ローカルフード推進の動きが安全な食を求めるオーガニックとどう結びついていくのかが今後の視点となりそうです。
アメリカの貧富の差が、アメリカの食文化にも現れているというのはかなりはっきりとした事実ですが、アメリカでは意識が高いのは概して中流から上流層、意識の低い層はやはり低収入層というのが一般論です。
では日本ではどうなのでしょうか。
外国育ちの私が2年前に日本に来てみて思ったのは、日本人の食に対する意識がいかに高いかと言うことでした。
いいものを食べたいというその気持ちも海外ではみられないほどのこだわりが日本には見られます。
また、日本のテレビをみても、食文化の番組が非常に多い。
地産地消ということばが日本に存在することもその意識の高さを表しているのだと思います。
もちろんその意識の高さがオーガニックに関してはどうなのかといわれると、日本の食品にはまだまだ添加物が多く使われ、無頓着なひとも確かにかなり多いです。
ただし、インターネットや宅配、郵便が世界一優れている日本では、流通に関しては本当に素晴らしいネットワークがあるのです。
つまり、高額な費用を払わなくても、インターネットや通販でもオーガニック食材を簡単にそして安価に手に入れることができるのです。
健康に対する関心度も日本は非常に高いです。
また、新しいもの好きという傾向もみられます。好奇心旺盛でいろいろな流行に乗りやすい性格もみられます。
化学添加物の味から脱皮したい、おいしい、健康なものを口にしたいという欲求もどこかにあるのかもしれません。
それらは自然と食への関心へつながるので、相互作用でおそらく食への関心が高まっているのかもしれません。
もちろん、日本の豊かな歴史的にみられる食文化が基礎になっていることはみのがせませんが。
流通のよさに関してですが、オーガニック以外の食材も、全国から一日で手に入る国は世界でもほとんどありません。
セルビアなどではインターネット販売などは非常に遅れていますし、郵便事情も非常に悪い。だから、結局その土地に入ってきた品物のみしか買えないので、選択範囲が非常に狭いのです。流通が悪いと自然と値段も高めになります。
そういう意味でも日本の中流層の食への意識が高くなるのは、日本中どこにいても、多種多様な食材が手に入る社会に生活しているからなのかもしれません。流通がよいということは、市場の枠が広がるということです。つまり、多くのひとに販売ができるので、自然とコストも下がります。
いろいろな理由がありますが、いずれにしても日本は世界でおそらく一番味覚や食にはうるさい国だということは確かです。それが日本でオーガニックブームを引き起こした一因だといえ、また、一部の層だけでなく広い層のサポートを維持しているので持続的な動きが今後続くものとみられています。
世界初のオーガニック認定基準を作った国はどこか?
実はドイツでもなく、アメリカでもなく、イギリスなのです。
戦後、化学肥料や農薬を使いすぎた農業によって、問題がいろいろでてきて、環境汚染も進んでいました。
土壌の環境を保護するためのSoil Associationができたのが1946年。そしてそこが定めるオーガニックの認定基準はヨーロッパでも一番きびしいといわれているのだそうです。
イギリスではなんと皇室のチャールズ皇太子も熱烈なオーガニックファン。
遺伝子組み換えには大反対だし、自分の名義で有機農場を所有してDuchy Originalというオーガニックブランドまでもっていたりする。
http://www.duchyoriginals.com/public/default.aspx
有機小麦を使ったクッキーやパン、ソーセージなどを販売しているのです。もはや、年商1500万ポンドほどというから、かなりの売れ行き。事業の収益はチャリティーに使われているのだそうです。
彼の服装もイギリスの農家の羊毛だけを使った服だとか、それを推進することはローカル産業の活性化にもつながるというわけ。
オーガニック団体の支援もチャールズはかかさないので、いろいろなプロジェクトにも関わっているようです。オーガニックを生き方としてとらえているところが素晴らしいですよね。
参考まで(引用元:http://www.germanorganicbeauty.de/blog/index.php/category/yeyiyaynyyyeyayodh/)
○EU全体のなんと30%のオーガニック製品の消費国は、ドイツ。
○ドイツでは既に30,000以上の製品が、正式なBIO(オーガニック)認証マークを取得済み。
○ドイツ国内でのオーガニック農場は、現時点で約16,600戸。
○ドイツ人の80パーセント以上が遺伝子組み換え食品に反対。
○ドイツ人の54%が、オーガニック製品を時々購入、17%が頻繁に購入、1%は、オーガニックのみ購入。
○法律で許可されている400の添加物のうち、オーガニック製品ではそのうちの40しか使用を許されない。
また、オーガニック果物と野菜は、通常のものより10〜50%栄養価が高く、オーガニックミルクに関しては、通常のものに比べ、64%も多くオメガ‐3‐脂肪酸を含有しているとのことです。
アメリカシアトル周辺には全国的に展開している大規模店舗やチェーンストアがあります。ちょっとリストするだけできりがないくらい・・・。
日本にないタイプのオーガニックストアもあります。
Metropolitan Market メトロポリタンマーケットはグルメ食品。
Albertsonsアルバートソンはオーガニック食品の専門店。
ホールフーズWhole Foods Marketはスーパーチェーンだけど、オーガニック食品が豊富。買っていくだけではなくて現地でゆっくり食べることもできます。www.wholefoods.com
同じような感覚でショッピングとお食事が楽しめるのがTrader Joes トレーダージョーズ www.traderjoes.com です。
日系のスーパーもかなり大きいです。Uwajimaya宇和島屋さんは、オーガニック野菜を昔から販売。www.uwajimaya.com 北部に展開しているチェーンです。
でも、ここで一番紹介したかったのが、生協として会員に支えられている PCC www.pccnaturalmarkets.comです。
遺伝子操作などの食物の反対、持続的な海産物や農産物の推進、農場の土壌の保存に関するいろいろなアクティビティなど、メンバーになるとただ食物を購入というだけではなく幅広い活動に参加していくことになります。現在5万人近く会員がいるようです。
しかも、日本にはない面白い試みをこのPCCでは行っています。地域の貧困層を助けるというプログラムとして、フードバンクの活動を行っています。食べ物の注文の際に、Donate the Differenceと言う選択をすると、四捨五入でおつりが一番近いドル単位に切り上げられ、小銭が募金されます。または、好きな金額を買い物に付け加えるだけです。周りへのやさしさ、チャリティの意識が、地球に優しい活動を展開するオーガニック信奉者の間に存在するという、まさに利益と会員への便宜以外の目的がここにはあり、日本にはまだまだ存在しないオーガニックのあり方です。
オーガニックが食べ物だけではなく、生き方の概念でもあるというそういうことがはっきりとわかる瞬間です。